本の森 交響的一撃 野口 力 中央アート出版社

元読響ティンパニ奏者、東京音楽大学名誉教授の野口力氏による、回想録。「打楽器奏者や打楽器教育の歴史についてきちんと伝え残しておく」責務を感じまとめられたそうです。日本のオーケストラ黎明期のお話から「いつ死んでもいいから、思っていることははっきりと言っておきたい」辛口批評まで、本音のお話は気分爽快です。平岡養一の「木琴デイズ」もそうでしたが、パソコンのない時代、全身全霊で西洋音楽を吸収していった昭和の時代を感じます。